蒼路の旅人

佐々正義です。

バイト前に寄った本屋で上橋菜穂子さんの蒼路の旅人を購入しました。この本含め守り人シリーズは小学生の時に全て読破しているのですが、その時は市の図書館や学校の図書館で借りて読んでいました。分厚いハードカバーでしたね。懐かしいです。

今回は文庫本です。f:id:shnhnm0312:20220108221647j:image

やはり、おもしろいですね。小学生の時はチャグム皇太子殿下かっけえぜ、賢いぜ、それに比べてこの愚かな帝御一行は、、と憤っていましたが、世界史、日本史、政経などを習い価値観を広げた今読み返すと、違った感想を持ちました。例えば、話の序盤、帝は他国との同盟を「新ヨゴは神に守られた神聖な国だから、助けを求められたら、手を貸すけれどこちらから同盟を求めることはない」と言います。自国への破滅的な信仰心で国を傾かせているかのように、あるいは保身からの言葉のようにも聞こえます。しかし新ヨゴ皇国の国民に自国は神に守られた国であるというイデオロギーがある以上、そのイデオロギーを揺るがす外交政策を帝が容認することは国民の意識を考慮すると良くなかったかもしれないなと思いました。天と地の守り人の帝のあの涙は本心から来るものなのか、それとも臣下への説得に必要なものだったのか、私にはわかりません。

チャグムもなんだか幼いなという印象を受けました。私がチャグムより年上になったからでしょうけれど、カッとなりやすいなと思いました。今ならシュガの心配にも共感できます。ラウル王子の城の浴場で娘に夜の誘いを受け、激怒するシーンも今なら恥ずかしかったし、悔しかっただろうなとチャグムをそっと抱きしめてあげたいような、そんな母親の気持ちになれます。

そして小学生の時ガチ恋勢となったヒュウゴ!!!(炎路を行く者は以前から持っていました。)やはりかっこいいですね。ヒュウゴへの感想は幼い時から変わりません。

結婚して!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

NHKでドラマ化された時のオリジナルシーンは私の幻覚か!?と思うほど性癖にブッ刺さりました。(上裸で痛めつけられているあれですね笑)ヒュウゴを支える有能部下になりたい人生でした。

感想の続きは、また今度。ブラックニッカをホットミルクで割って飲み干し、眠りにつきます。夢にヒュウゴさんが出てきますように。おやすみなさい。